軽便線の記号 (1911(M44) 1.16 制定、1949(S24).12 に最後まで残っていた釜石西線改軌をもって廃止。) |
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ケ:軽便線車輌 (標記例:ケワ)
ホ:ボギー車 (標記例:ケホワフ) |
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戦災応急復旧車 被災した貨車を簡易修繕して復旧させた。(1945(S20).7~-) |
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鋼製の有蓋車の無蓋車代用車。(標記例 サワム)
木造有蓋車の無蓋車代用車。(標記例 トワム)
無蓋車の長物車代用車。(標記例 チトム) |
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識別のための形式 |
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ローダー式雪掻車の付随車:キ950形 に付随する蒸気式融雪タンク車の性能不足に伴い、横付けされた雪捨て列車に積み込みができるベルトコンベアを備えた付随車を新たに製作し、形式を キ950甲形 と別形式とした。(1953(S28)~-) |
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操重車控車:ソ150形 の控車 チキ1000形 を ソ150甲形 と形式変更した。(1959(S34).3~-) |
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識別のための標記 |
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大物車の枕枠:シキ60形 の枕枠(2-2AB)は両端に連結器を備え、回転枕木を装着して単独で平床式大物車として使用できることから、それぞれ 甲・乙 で区別した(標記例:シキ61甲・シキ61乙)。但し記号番号とは独立して標記された例が多い。 |
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連結タンク車:C53形 の炭水車2輌を永久連結した糖蜜専用車 タキ1600a形 を、それぞれ 前・後 で区別した(標記例:タキ1602前・タキ1602後)。(1949(S24).9~-) |
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大物車の荷受梁:同一車輌で複数の荷受梁を有する場合は、荷役梁の形状により番号の末尾に、A:低床式 B:吊掛式 C:落し込み式 D:分割低床式 が付される。同形状の荷受梁を複数有する場合は、さらに梁を区別する番号が付される(標記例:シキ611B2)。同形式内で荷受梁が転用された場合、標記は転用先の車輌に準ずる。 (1959(S34)~-) |
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貨車以外に使用された例 (事業用貨車の エ・ヤ、緩急車記号 フ は貨車以外と共用) |
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キワ90形:ローカル線用に貨車牽引を想定して試作された有蓋気動貨車。(1960(S35).7~-) |
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チホニ900形(後の チホニ1900形):旅客列車に併桔される連合軍の自動車搬送車(High Speed Flat Car) に、便宜的に構造・用途記号 チ が冠された。 (1947(S22).10.17~1953(S28).12.15) |
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新幹線貨車 |
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新幹線の貨車は全て事業用で、形式は数字のみで「形式-車番号」で示す。 |
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貨車もどきの車輌 |
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陸軍省の列車砲に付随する砲側弾薬車 1:記号と形式の標記は無く、その他の標記は貨車に準ずる。 |
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蒸気式操重車に連結される炭水車は、両端に連結器を持つものの独立した車輌ではない。また操重車のブームを乗せる控車代用の長物車の中には、少数ながら操重車と同じ記号番号が標記されたものが存在する。 |
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廃車後に標記を抹消され、工事用車輌や工場内の入換用控車に転用されたものが多数存在する。 |
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計画に終わった記号 |
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チキ1500形 改造の車輌積載型移動変電所に対して、準貨車に変電車を新設し エ1形 を当てる案があったが、竣工後何らかの事情で実現しなかった。(1948(S23)) エ は後に救援車が使用した。 |
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水槽車(後の水運車)を事業用貨車に編入し、さらに配給用の代用貨車に、配給車 ル を新設する案が検討されたが中止になった。 (c.1953 (S28)) |
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未確認の記号 |
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戦争末期か終戦直後に、私鉄の屎尿輸送に倣って汚物車 ヲキ1形 なる貨車が存在したという説があるが、公式な記録は確認されていない。当時の運用規定では内張りの無い鋼製有蓋車が想定されており、1954(S29) 年に全廃された テキ1a形 が候補に挙げられた可能性が推測される。 |